① 八万湯プロジェクトとは??
こんにちは!九州国際大学地域づくりコース4年の山田です!
突然ですが皆さん『八万湯』をご存知ですか??『八万湯』とは北九州市八幡東区祇園エリアに立地している銭湯のことです。1961年の建立以降、地域の人々の交流の場として親しまれていました。1994年以降は「八万湯」を拠点としてアーティストの宮川敬一や森秀信など計7人がアートプロジェクトを展開しており、アート、文化、教育など多方面に向けたアプローチを行なっています。
今回は千草ホテルに勤務しながら八万湯プロジェクトで活動されている 森秀信さん にお話をお聞きしました!私自身インタビュアーの経験がなかったためとても緊張していたのですが、質問したこと以上のことをたくさんお話してくださったので、次第に緊張がとけ、楽しくお話をお聞きすることができました!
現在の八万湯の様子(2019年7月6日撮影)
② 八幡で楽しむ現代アート
アートマンスでは、現代美術展[EAT IT!]を行います。食をテーマにした北九州、筑豊、山口のアーティストによる様々な芸術表現を楽しむ事ができる展覧会です!そこで森さん
にイベントについて色々お聞きしました!
一番の見所は『日常の中に溶け込んだ芸術』だそうです。芸術館やギャラリーにあるような作品が日常の中でポツンと置かれていることでどのように見え方や感じ方が変わるのか。芸術館やギャラリーで感じる雰囲気とはまた違う日常の中で感じる雰囲気での芸術をぜひ楽しんで欲しいと仰っていました。また、どんな方々に来て頂きたいかお聞きしたところ八幡に住む方々は誰でも来てほしいが特に芸術との関わりが薄れて来ている若者に来て欲しい、幼い頃から芸術に触れることで創造力のある人に育っていって欲しいと答えてくださいました。この言葉を聞き、私は森様の八幡・芸術に対する熱い思いを感じました。
会場は北九州市立八幡図書館、北九州イノベーションギャラリー、さわらびガーデンモール八幡の3箇所です。皆さん是非お越しください!
八万湯プロジェクトの森さん。お時間いただきありがとうございました。
インタビューの様子(左:山田 右:森さん)
緊張しましたが、とても勉強になりました!
③ 芸術の歴史
私が話をお聞きした話で最も印象に残っているのは芸術の歴史の話です。本来、芸術とは貴族が嗜むものだったそうです。それが長い年月をかけて徐々に誰でも楽しめる娯楽へと変化していきました。しかし、現在は様々な規制により何でも自由に表現することが難しい時代になってきているとお話しされていました。規制とどのように向き合い、どのように芸術を表現していくのか。また、このような時代だからこそ生まれてくる作品もあると思います。このお話を聞いて、今後の芸術の未来がどうなっていくのか非常に楽しみに感じるようになりました。
④ 森さんにとっての芸術とは
話を聞いているうちに一つ気になることができました。それは、森さんにとって芸術ってなんなのだろう?ということです。森さんは「日常です。」こう答えてくれました。これは普段から芸術と関わり続けてきた森さんだからこそ出た言葉だと私は感じました。私たち若者は、芸術とは時間をとって美術館や芸術館で楽しむものだと考えてしまいがちですが、本来の芸術とは誰でも気軽に、どんな場所でも楽しむことができるものでもあるのだと学ぶことができました。もっと芸術、つまり普段の日常に目を向けて、大学生活を過ごしていきたいと思いました。
2017年に開催された八万湯プロジェクト主催の企画「Hachiman The Legend」の様子 。
八幡駅周辺の店舗など、地域の方々が利用する日常の空間に、作品を展示していました。
(左 作者:河村 陽介氏 右 作者:中村 禎仁氏)
森さん、今回は貴重なお話をお聞かせくださりありがとうございました!
同じ八幡を愛し活動する人間として森さんのお話はとても興味をひかれ、時間が経つのを忘れるほど夢中になってしまいました。私も森さんに負けないように地域づくりコースの活動に取り組んでいきたいと思います!
ありがとうございました!
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